唐草模様

何となくダラダラと書いてます

Mステを見て思う

さて、連投となってしまうが、折角なので本ブログ開設の切っ掛けとなったテレビ番組の感想を書きとめようと思う。


それは、四人でのパフォーマンスが昨晩で最後となる田口くんがいるグループ『KAT-TUN』の事だ。
(以降はカツンと表記する)


この日は、ABC.Z(エビ)と共にJr時代にお世話になったKis-My-Ft2(キスマイ)が共演となり、ファンの間では「久々にキスマイバックが見れちゃうのかなー! そうでなくても共演嬉しい!」とカツキスに沸く回なのだ。


なんせ、キスマイはジャニーズ事務所の飯島班になってからは、SMAP以外の共演はほぼなく(いやSMAPとの共演は非常に有り難い事なのだが、それによりジュリメリ班との壁が出来たと言われている)、デビュー前にお世話になり、当時、グループの方向性にも大きな影響力を与えていたカツンとの共演は、ファンの悲願の一つなのである。


嵐とMステで共演した時もファンの間では沸いていたが(キスマイファンは嵐からの担降りも多い為)、Jr時代からの関係性で言えば、キスマイを育ててくれたのはカツンと言っても過言ではない(当時の事はさっぱり知らないが)ため、断然、カツンとの共演の方が沸く案件である。



因みに、私はごくせんの亀梨くんには当時本気で恋して、何度も録画を見直しては胸をドキドキさせ、涙ぐんでいたものだ。しかし、ドラマ内の亀梨くんに恋したが、それは亀梨くんの持つ雰囲気と役所によるものだった様だが。


話は逸れたが、ファンにはカツキスが見れる特別な番組で、高揚気分を満喫する夜といった認識であったが、カツキスだと沸いていた自分を後悔した番組が待っていた。


まずは、弟分の出番を見守る兄カツン。何とも優しい笑顔で見ているし、キスマイもまだ自分達の出番ということで笑顔である。

公私共に距離が近い横尾さんが、亀梨くんとの交流話をして乗り切っていた。ま、既に、いつもは饒舌な北山くんが、冒頭からダンマリなのは正直過ぎるだろう。


このキスマイ回は、別途、書きたいと思うので割愛するが、番組開始30分はこんな感じでフンワリとおさまっていた。


しかし、番組のトリとなるカツン回になるとやはり状況は一変する。


カツンが最前列、三代目を挟んで三列目にキスマイ。もう皆んな顔が沈んでいる。二列目じゃなくて良かったねと感じる程である。

いつもはカメラに抜かれる事を意識し、顔を上げてカメラに微笑む舞祭組ですら、昨晩は皆さんアイドル忘れ下のモニターに夢中。唯一、横尾さんは顔を上げて頷き、バランスを取っていた。こういう時、一番頼れるのは実は横尾なんだと改めて思う。

藤ヶ谷はいつもの感じだし、玉森は少し辛い表情だかそこまでではない。センガモたまにカメラに笑顔を向ける余裕がある。二階堂は残念ながら見えない。


そんな5人に対し、たまに鼻を啜る北山、悲しく辛い気持ちを我慢し口がギュッとなる宮田、この二人、正直過ぎる。いや批判ではなく寧ろ好きだ。そんな二人の姿に胸を打たれ、テレビのこっちも胸が痛くなる。


この二人、一方はMC立場となり番組を回す役割が多くなった事で自分の感情を出さなくなった北山と、もう一方はいつもニコニコ笑顔で受けないギャグをかまし弄られキャラとして本心を隠す宮田。

この二人がこんなに素直に感情を出しているのだ。


それだけでも、このステージ辛いと思い始めたのに、カツンの四人を見るとまた胸が痛む。


田口と一番仲が良い上田は開始から涙目。気丈に振る舞う中丸も目が赤い。田口は変わらずの王子スマイルでキラキラしている。テレビ前の視聴者は、「何故こんな格好いいのに止めるのか?」とか、「辞める方はあっさりしているな…」と思われたかもしれない。


私も田口追いはしておらず、脱退宣言後の彼の言動について真意を掴めないでいた(自分の中で)。

しかも、田口ファンと残りファンとの亀裂や、田口ファン内での意見の相違も知人から聞いた範囲でお腹イッパイでもあったので、少し距離を置いて見ていたのもある。




そんなステージ開始前から胸が締め付けられる思い抱きつつ、最後のステージ『REAL FACE』が始まった。

始まりから上田は泣いてる。きっと色んな事を思っているに違いない。田口は表情からは汲み取れない。

少なくとも最後のステージという事で四人力が入っている。特に上田の心の叫びは凄まじい。


このまま終わるのか…と思っていたら、その時がやって来た。


ラストのサビ部分、少し離れる田口の肩を上田が引き寄せ四人での固まって歌う。

この瞬間、脱退を発表してから常に感情を出さずに格好いいアイドルをしていた田口の表情が僅かに崩れ、エンドまでの短い時間だけ、その奥底に隠してる気持ちが歌声に乗った気がした。


ほんの少しだけの変化だが、私にはそれで十分だった。そこに、彼の本当の答えが見えた気がした。


(あくまでも個人的見解であると言う事を先に言っておく。)


脱退するにあたり、1年位悩んでいたと何かで見聞きした記憶があるが、本当はそれ以上の年月、考えていたのではないかと推測している。

昨年5月のコンサートで田口は最後泣いていたが、その時は既に覚悟した後だったのではないかと思っている。


そして脱退宣言後、本人も辛く泣き出したい事もあっただろう。しかし、田口が辛そうな顔をしたら「だったら脱退しなければ良い」とファンは思うだろうし、ファンの記憶には悲しい顔の田口が残るのだ。ひょっとしたら、本当は辞めたくないけど、何かのせいで辞めさせられる。三人のせいかも…と思われる可能もある。


立つ鳥後を濁さずではないけれど、前向きに脱退を決め笑顔で前に進む姿を、長い間応援してくれたファンの子に残したかった、のではないだろうか。

だから、常にニコニコしていた田口くんは、最後まで職業アイドルの仕事をしてくれていた、プロの仕事人だった。


そんな田口の思いを受け取ったリアルフェイスから、新曲への流れがまた酷く衝撃的であった。


細い通路が三本、そこを抜けて、亀中上はメインステージに立つ。

上田、来ないんじゃないかとヒヤヒヤしたのはここだけの話。

そうか、新しい世界には田口は居ないのか。。。かなり胸が痛くなる。三人も痛かったはずだ。そこで歌う新曲の歌詞は、田口への思いを込めた歌詞の様で更に辛い。


そりゃ、上田も号泣する。


時間が戻せれば…とか、一番辛い歌詞だろう。きっと何度も思ったに違いない。戻せれば、早く胸の内を聞いてあげてれば…って。


これから進むと歌う歌詞。しかし、歌う三人からは全く進める感じがしない。赤西や田中の脱退とは訳が違う。


当初、活動休止と聞いた時は、アイドルグループでは聞いた事がなく驚いたが、昨晩のパフォーマンスを見て、なんだか納得した自分がいた。




そして、このステージをじっと見つめるキスマイは何を思っただろうか。


常に前を走ってきたカツン。人気絶頂から脱退問題や他グループとの仕事の差等もキスマイは見てきているだろう。


どんな風に見え、何を感じたのだろうか。同じ事務所で同じ業界にいる自分達はどうすべきかを考えたのだろうか。


あなたのその瞳には何が映り、何を感じ、何を思い出し、決意したのだろうか。少なくとも何か決意して見ていた気がしている。

いつもひた隠すその感情。表に出すと傷付く事を知るあなたは、昔から隠していたんでしょ。

人一倍繊細で、空気を呼んでいない様に振る舞うけれど、その実気遣いしている君。

あなたが何を思ったのか、今度、何かの折に触れ感じたい。






今回、勝手な個人的感想と妄想の為、非難は受付ません。悪しからず。